一番甘みを感じることができる温度で仕上げた車海老、ふっくらと上品な旨みが口中に広がる鱚など、素材ごとの特性を見極めるのが『みかわ』流。大ぶりの穴子はゲストの眼前で食べやすいよう箸を入れるのだが、その瞬間立ち上る芳ばしい香気が堪らない。店内は食事をするだけではなく、食前の気分の高鳴りや食後の余韻が楽しめるよう、高橋紘の「杜若雀飛遊図陶壁」をはじめ13名のアーティストが「現代の琳派」を表現している。